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特別講義2017


光産業創成大学院大学では正課授業の中で、光技術の応用例や新事業開発例などについて外部の専門家の方々に講義をしていただく『特別講義』を開講しています。
2017年度『特別講義』は終了しました。


終了したセミナー

終了したセミナー情報については下記をご参照下さい。多数のお申し込みありがとうございました。

3月8日(木)14:00 ~ 15:30
光と人の可能性を求めて

講師 光産業創成大学院大学 学長 加藤義章

レーザーの発明(1960年)から間もない1964年に大学でレーザーと出会い、大学院でレーザー分光の研究を開始した。その後、研究分野は高出力レーザー、レーザー核融合、X線レーザー、高強度光科学へと広がり、ここ10年間は本学で光産業創成に取り組んでいる。
これらの活動において私は、「光と人の可能性」を求め、これに賭けてきたように思われる。印象深いできごとに重点をおいてこれまでの活動を振り返り、光産業創成大学院大学への期待を述べたい。

2月27日(火)13:40~15:10
「IoT・AI時代のビジネス創造ビジネス創造 Creation of Business in the Era of IoT and AI」

講師 株式会社TrexEdge 代表取締役社長 CEO 池田博樹 氏

IoT/AIが普及する中、働き方やライフスタイルを大きく変化させることができる領域で、ビジネスチャンが大きくなってきています。また、最近は、生産、物流、小売りなどのバリューチェーンの効率を向上させるプラットフォーマーが増え始めています。つまり、IoT/AI技術を有しながらしながら、バリューチェーンを正確に理解し、どのようにIoT/AI技術を技術を適用していくか、重要な鍵となってきています。
本講義では、256kbps SIMサービスと、SIMが予め挿入された格安スマホを日本で最初に販売した経験に基づき、ビジネス創造について解説します。SIMやスマホが普及していない時点で、どのようなマーケティング分析で新サービスを開発したのか、課題をどのように克服したのか、また、発売後に予想と違った点などを解説します。また、今後、IoT/AIを活用したビジネスを創造するときに、顧客目線で開発することの重要性と、新しいアイデアをサービス化や商品化するときのヒントを議論します。

講師略歴
AIやIoTを活用したDRT(Digital Robotic Transformation)を提唱
1970年生 大阪大学大学院工学研究科後期博士課程修了 博士(工学)
1995年 (株)日立製作所中央研究所
1999年 日立アメリカ 研究員
2003年 日立(中国)有限公司 研究開発本部 主任研究員
2006年 (株)日立製作所 中央研究所 主任研究員
2012年 フリービット(株) 事業部長 DTI SIMをリースし、現在のSIMサービスの流れを創る
2013年 格安スマホ(現TONEモバイル)を日本で最初に立ち上げる 格安スマホの仕掛け人
2014年 フリービット(株) 執行役員
2016年 フューチャー(株) ディレクター&M2Bコミュニケーション取締役
2017年 (株)TrexEdge 代表取締役社長 新農業カイゼンアプリをリリースし、Google Playの農業部門でRanking 1位を獲得

6月14日(水)13:30~15:00
「超短パルス光と物質の相互作用を記述する第一原理計算 〜非熱レーザー加工のメカニズム解明に向けて〜」

講師 筑波大学計算科学研究センター 教授 矢花一浩 氏

光と物質の相互作用は、光の振動電場が物質内部の電子を励起することから始まります。この過程は極めて速く、数フェムト秒(10-15秒)かそれ以下の時間スケールで起こります。矢花先生のグループでは、第一原理計算の手法である時間依存密度汎関数理論に基づき物質内部の電子ダイナミクスを記述するシミュレーション法を開発し、この超高速現象に対する計算科学手法を発展させています。
本講演では、このシミュレーション法の概要を述べた後、超短パルス光が引き起こす透明誘電体や半導体中の電子励起の記述と、そこに現れるさまざまな非線形光応答現象を説明します。そして、超短パルス光からガラス電子へ移行するエネルギーに対する計算結果と、パルス光によりガラス表面に生じるクレーターとの比較を行い、非熱レーザー加工の初期過程の解明に向けて本手法の有用性を述べます。

講師略歴
1987.3 京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻修了、理学博士
1988.2 新潟大学理学部助手
1994.11 新潟大学理学部助教授
1999.8 筑波大学物理学系助教授
2002.10 筑波大学大学院数理物質科学研究科教授
2004.4- 現職
(1991.10 - 1993.3 米国ミシガン州立大学、ワシントン大学に滞在)



6月8日(木)13:40~15:10
「IoTプラットフォーマーのビジネスチャンス Business Opportunities for IoT Platformers」

講師 光産業創成大学院大学・特任教授、情報通信研究機構(NICT)・R&Dアドバイザー 北山研一 氏

近い将来1兆個に迫るセンサー群がインターネットに繋がると予想されています。ある総合コンサルティング企業の⽩書によれば、産業⽤IoTがもたらすGDPの増分は2030年までに主要20ケ国G20だけで累積$10.6兆と⾒積もられています。ちなみに⽶国のGDP約$18.6兆と⽐較して、そのインパクトの⼤きさが推し量れます。IoTはセンシングと通信の機能を備えた「モノ」がネットワークにつながり、モノとクラウドが情報を交換するプラットフォームであり、「観る(センシング)」、「繋ぐ(通信)」、「創る(ビッグデータ解析)」という3つの技術が鍵であります。
本講義では、先ずIoTが産業や社会⽣活にもたらすインパクトを概観します。次にセンシングと通信というIoTプラットフォームに焦点を当て、様々なセンサー技術やIoT用の低速・極低消費電力無線通信技術の現状を述べます。また「創る」に関連してディープラーニングを平易に解説します。さらにIoTプラットフォーマーが富を⼿にするにはどうすればよいのかという問題に焦点を当て、サービスプラットフォーマーだけではなく、通信やセンサーのプラットフォーマーのビジネスチャンスについて議論します。

講師略歴
1976年4月 日本電信電話公社電気通信研究所
1982年9月 カリフォルニア大学バークレー校 客員研究員
1995年6月 郵政省通信総合研究所(現在NICT)
1999年4月 大阪大学 教授
2016年3月 大阪大学 名誉教授
2016年4月 光産業創成大学院大学 特任教授 現在
2016年6月 情報通信研究機構 (NICT) R&Dアドバイザー 現在

1980年 電子通信学会学術奨励賞
1985年 応用物理学会光学論文賞
2003年 IEEE Fellow
2004年 電子情報通信学会フェロー
2004年 電子情報通信学会業績賞
2007年 志田林三郎賞
2014年 総務大臣賞
2016年 IEEE Life Fellow



4月19日「農業はイノベーションの宝庫~変革のときがチャンス!~」

講師:株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役 加藤百合子 氏
 加藤先生は、産業用機械の開発に従事したあと、菊川市で「農業シンク&アクションタンク」というコンセプトの株式会社エムスクエア・ラボ(M2Labo)を設立し、農業分野のベンチャー起業家として日本全国から注目を集めています。また現在、小中学生に農業を軸に事業経営まで体験できる機会を提供する、菊川市「農学芸スクール事業Agri Arts & Science School」の事務局長も務めています。
 今回は、M2Laboの事業内容のほか、「起業に至った思い→起業から失敗→失敗からの学び→現在」までの起業家の実践体験、そして、農業や地域に対するこれからの取組みについて、講義いただきます。
 また、農業に欠かせない「光」について、農業事業者の立場からお話しいただきます。

講師略歴
1998年 東京大学農学部卒業
1999年 イギリス Cranfield University 修士号取得 (10か月)
1999年 New Jersey State Univ. NASAのプロジェクトに参加、ASAEよりPaper Award受賞
2001年 産業機械 R&Dグループ所属 (リーダー2年)
2007年 個人事業開業 主に産業用機械の開発に従事
2009年10月 株式会社エムスクエア・ラボ設立 念願の農業事業参入
2015年9月 現在 株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役、
        CSN地方創生ネットワーク株式会社 取締役、トクラス株式会社 社外取締役、
        信州大学 客員教授、日本農業ロボット協会 会長
(株式会社エムスクエア・ラボ ホームページより転載。http://m2-labo.jp/company/about)