特別講義2018
光産業創成大学院大学では正課授業の中で、光技術の応用例や新事業開発例などについて外部の専門家の方々に講義をしていただく『特別講義』を開講しています。
2018年度『特別講義』は終了しました。
2018年度『特別講義』は終了しました。
終了したセミナー
終了したセミナー情報については下記をご参照下さい。多数のご参加をありがとうございました。
3月15日(金)15:00 ~ 16:30終了予定
超高速イメージセンサの進化と計測分析技術への適用
立命館大学理工学部 客員教授 江藤剛治 氏
本講義では、超高速イメージセンサについて、下記の成果を概説します。
[理論]
光電変換層の限界時間分解能の理論式を導きました。シリコンイメージセンサでは11.1psであります。
[現在の実績]
(1)時間分解能10ns、30万画素、撮影枚数10枚のイメージセンサを開発し、「光の飛翔」を連続撮影しました。(世界初)
(2)時間分解能40ns、32×32画素、連続撮影枚数1220枚のテストセンサを開発しました。
再現性現象であれば、繰り返し撮影による画素内信号積算ができ、微弱光であっても超高速撮影ができます。
[次世代イメージセンサ]
上記の理論的検討の延長として、光電変換層内の電子の水平移動を制限することにより、実用技術により撮影速度100psを達成できることを示しました。
時間分解能1ns以下のイメージセンサは、FLIM、LIDAR、Imaging TOF MSのような、蛍光寿命計測や、イオン、電子、光等の飛行時間計測を原理とする様々の計測分析技術を超高速化する可能性があります。
ご参加頂いた方々とともに、その可能性について率直な意見交換をさせていただきたいと考えています。
[理論]
光電変換層の限界時間分解能の理論式を導きました。シリコンイメージセンサでは11.1psであります。
[現在の実績]
(1)時間分解能10ns、30万画素、撮影枚数10枚のイメージセンサを開発し、「光の飛翔」を連続撮影しました。(世界初)
(2)時間分解能40ns、32×32画素、連続撮影枚数1220枚のテストセンサを開発しました。
再現性現象であれば、繰り返し撮影による画素内信号積算ができ、微弱光であっても超高速撮影ができます。
[次世代イメージセンサ]
上記の理論的検討の延長として、光電変換層内の電子の水平移動を制限することにより、実用技術により撮影速度100psを達成できることを示しました。
時間分解能1ns以下のイメージセンサは、FLIM、LIDAR、Imaging TOF MSのような、蛍光寿命計測や、イオン、電子、光等の飛行時間計測を原理とする様々の計測分析技術を超高速化する可能性があります。
ご参加頂いた方々とともに、その可能性について率直な意見交換をさせていただきたいと考えています。
講師略歴
1968年 大阪大学工学部卒
1973年 同大学院博士課程修了
1973年~2012年 近畿大学理工学部講師・助教授・教授
2012年~現在 立命館大学理工学部 客員教授
世界最高速のビデオカメラの開発により、Harold Edgerton Award(SPIE)、経済産業大臣賞、映像情報メディア学会丹羽高柳論文賞、電子情報通信学会論文賞等を受賞。
12月12日(水)13:40 ~ 15:10
シャープ(株)の起業から液晶産業の創成へ、そして失敗と復活:ベンチャー視点からのシャープ液晶事業の事例研究
立命館アジア太平洋大学 名誉教授 中田行彦 氏
早川徳次は、「早川式繰出鉛筆」を発明し起業しました。そのベンチャーが発展したシャープ(株)は、液晶電卓からノートパソコンやテレビへと液晶の新市場を創造し、液晶産業を創成しました。しかし、液晶の堺工場への過剰投資やスマホ用液晶の変化を察知できず、債務超過に陥りました。
対応として、台湾の鴻海精密工業からの出資を仰ぎ傘下となりました。その結果、鴻海傘下で2018年度にV字回復をしました。
また、シャープは現在オープンイノベーションを進めています。
シャープの液晶産業の創成の成功、債務超過の失敗、そして復活の事例から、ベンチャー起業、光産業の創成等について考えます。
早川徳次は、「早川式繰出鉛筆」を発明し起業しました。そのベンチャーが発展したシャープ(株)は、液晶電卓からノートパソコンやテレビへと液晶の新市場を創造し、液晶産業を創成しました。しかし、液晶の堺工場への過剰投資やスマホ用液晶の変化を察知できず、債務超過に陥りました。
対応として、台湾の鴻海精密工業からの出資を仰ぎ傘下となりました。その結果、鴻海傘下で2018年度にV字回復をしました。
また、シャープは現在オープンイノベーションを進めています。
シャープの液晶産業の創成の成功、債務超過の失敗、そして復活の事例から、ベンチャー起業、光産業の創成等について考えます。
講師略歴
立命館アジア太平洋大学名誉教授。
工学博士(大阪大学)、博士(技術経営:立命館大学)。
1946年、京都生まれ。
神戸大学大学院卒業後、早川電機工業(現・シャープ株式会社)へ。
太陽電池の研究開発、液晶の研究開発に関わり、液晶事業本部技師長等を歴任。
その間、シャープアメリカ研究所研究部長等も務める。
2004年から立命館アジア太平洋大学の教授として「技術経営」を教育・研究。現在は名誉教授を務める。
著書に『シャープ「企業敗戦」の深層』『シャープ「液晶敗戦」の教訓』等がある。
立命館アジア太平洋大学名誉教授。
工学博士(大阪大学)、博士(技術経営:立命館大学)。
1946年、京都生まれ。
神戸大学大学院卒業後、早川電機工業(現・シャープ株式会社)へ。
太陽電池の研究開発、液晶の研究開発に関わり、液晶事業本部技師長等を歴任。
その間、シャープアメリカ研究所研究部長等も務める。
2004年から立命館アジア太平洋大学の教授として「技術経営」を教育・研究。現在は名誉教授を務める。
著書に『シャープ「企業敗戦」の深層』『シャープ「液晶敗戦」の教訓』等がある。
11月21日(水)13:40 ~ 15:10
株式型クラウドファンディングとCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を活用する最新・資金調達戦略と資本政策
DANベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役 出繩良人 氏
金商法改正で急速に広がりつつある株式型クラウドファンディング。
そして事業シナジーある企業に資本参加する手法であるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)。
いずれも上場企業では一般的なエクイティファイナンスを非上場の中堅中小企業が活用するための有力な手法です。
本講義では、新規事業投資やM&Aなど企業の長期的な成長戦略に最適な
中堅中小企業のエクイティファイナンス戦略について具体的事例に基づき解説します。
ポイント①株式型クラウドファンディングの特徴と資金調達の実際
ポイント②CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)からの投資とその活用
ポイント③資本金1千万円のオーナー企業が5千万円の増資をしても、創業者が9割のシェアを維持する資本政策とは。
金商法改正で急速に広がりつつある株式型クラウドファンディング。
そして事業シナジーある企業に資本参加する手法であるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)。
いずれも上場企業では一般的なエクイティファイナンスを非上場の中堅中小企業が活用するための有力な手法です。
本講義では、新規事業投資やM&Aなど企業の長期的な成長戦略に最適な
中堅中小企業のエクイティファイナンス戦略について具体的事例に基づき解説します。
ポイント①株式型クラウドファンディングの特徴と資金調達の実際
ポイント②CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)からの投資とその活用
ポイント③資本金1千万円のオーナー企業が5千万円の増資をしても、創業者が9割のシェアを維持する資本政策とは。
講師略歴
1983年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、太田昭和監査法人(現:新日本有限責任監査法人に入社)。公認会計士として主に株式上場コンサルティング業務に従事。1993年に㈱ディー・ブレイン設立し、中小企業向けコンサルティング事業を開始後、1997年には株式公開専業証券会社 ディー・ブレイン証券株式会社(現:日本クラウド証券)を創業。日本証券業協会の非上場企業向け市場グリーンシートの株式公開主幹事で9割を超えるシェア。2010年までに141社に対して112億円のエクイティファイナンスを支援。上場引受主幹事業務にも進出し14社を上場。札幌証券取引所アンビシャス及び福岡証券取引所Q-Boardの主幹事シェアは6割。2010年にディー・ブレイン証券の代表取締役を退任。㈱出縄&カンパニーを設立。2015年にDANベンチャーキャピタルを設立。同社は2017年7月に第一種少額電子募集取扱業者として登録。CVCファンドと株式投資型クラウドファンディングを中心とする新たなエクイティファイナンスのインフラ作りに再挑戦している。
1983年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、太田昭和監査法人(現:新日本有限責任監査法人に入社)。公認会計士として主に株式上場コンサルティング業務に従事。1993年に㈱ディー・ブレイン設立し、中小企業向けコンサルティング事業を開始後、1997年には株式公開専業証券会社 ディー・ブレイン証券株式会社(現:日本クラウド証券)を創業。日本証券業協会の非上場企業向け市場グリーンシートの株式公開主幹事で9割を超えるシェア。2010年までに141社に対して112億円のエクイティファイナンスを支援。上場引受主幹事業務にも進出し14社を上場。札幌証券取引所アンビシャス及び福岡証券取引所Q-Boardの主幹事シェアは6割。2010年にディー・ブレイン証券の代表取締役を退任。㈱出縄&カンパニーを設立。2015年にDANベンチャーキャピタルを設立。同社は2017年7月に第一種少額電子募集取扱業者として登録。CVCファンドと株式投資型クラウドファンディングを中心とする新たなエクイティファイナンスのインフラ作りに再挑戦している。
6月21日(木)13:40 ~ 15:10
新規事業立上げ事例と実効性のあるビジネスプランの作り方
オフィス井口 代表 井口嘉則 氏
井口先生は、日産自動車で海外企画、三和総合研究所とフューチャーアーキテクトで企業コンサルティングに携わり、
その後、独立し、オフィス井口を立上げ、長年中小企業から大企業まで幅広く、経営改革、新規事業立上げに関わってきました。
ストーリーテリングを活用したビジネスプランニングにおいて定評があり、本学の講義『光産業創成論』では、
井口先生の著書『ゼロから分かる事業計画書の作り方』をテキストとして使用しています。
新規事業立上げ経験の豊富な井口先生から直接、実際に新規事業立上げに関わった事例を交えながら、
実効性のあるビジネスプランの作り方を講演していただきます。
講師略歴
オフィス井口 代表、株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役、
産業能率大学総合研究所講師、中国対外経済貿易大学国際経済研究院客員教授
岐阜県出身。東京大学文学部社会学科卒業後、シカゴ大学でMBAを取得。
日産自動車にて情報システム部門、海外企画部門を経験、中期計画・事業計画を担当。
三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて、中堅企業から大企業までの経営コンサルティング実施。
フューチャーアーキテクトにて、ITを駆使し、経営改革につながるコンサルティングサービスを提供。企画から導入・立上げまでを支援。
イニシア・コンサルティングにて経営コンサルティング及び研修企画・講師を行いつつ、経営に携わる。
日本語・英語のバイリンガルでのセミナー実績がある。
中央大学ビジネススクール客員教授、立教大学経営学部講師(英語での授業)の実績あり。
井口先生は、日産自動車で海外企画、三和総合研究所とフューチャーアーキテクトで企業コンサルティングに携わり、
その後、独立し、オフィス井口を立上げ、長年中小企業から大企業まで幅広く、経営改革、新規事業立上げに関わってきました。
ストーリーテリングを活用したビジネスプランニングにおいて定評があり、本学の講義『光産業創成論』では、
井口先生の著書『ゼロから分かる事業計画書の作り方』をテキストとして使用しています。
新規事業立上げ経験の豊富な井口先生から直接、実際に新規事業立上げに関わった事例を交えながら、
実効性のあるビジネスプランの作り方を講演していただきます。
講師略歴
オフィス井口 代表、株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役、
産業能率大学総合研究所講師、中国対外経済貿易大学国際経済研究院客員教授
岐阜県出身。東京大学文学部社会学科卒業後、シカゴ大学でMBAを取得。
日産自動車にて情報システム部門、海外企画部門を経験、中期計画・事業計画を担当。
三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて、中堅企業から大企業までの経営コンサルティング実施。
フューチャーアーキテクトにて、ITを駆使し、経営改革につながるコンサルティングサービスを提供。企画から導入・立上げまでを支援。
イニシア・コンサルティングにて経営コンサルティング及び研修企画・講師を行いつつ、経営に携わる。
日本語・英語のバイリンガルでのセミナー実績がある。
中央大学ビジネススクール客員教授、立教大学経営学部講師(英語での授業)の実績あり。