特任教授 向坂 直久

向坂 直久
Naohisa Mukozaka
空間光制御技術を応用した新たな光加工プロセスの普及を推進
特任教授 / 博士(工学)静岡大学

専門分野

  • 空間光位相変調器(SLM)の開発
  • SLMによる空間光制御技術の産業への応用
  • 空間光制御技術に関連する装置・システムの設計

対応事項

  • 共同研究(空間光制御技術及びその活用に関して)
  • 技術相談(空間光制御技術及びその活用に関して)
  • オンライン講義(空間光制御技術に関して)

メッセージ

何事にも一段高い視座から広い視野で臨みましょう。
空間光制御技術を使って新しい事業を興しませんか。

光ビームを自由自在に制御する技術(空間光位相変調器:SLM)

空間光位相変調器(SLM)で光の位相を空間的に制御する事を空間光制御技術と呼びます。空間光制御技術により位相の乱れの補正、光の干渉による任意の光強度分布が得られます。液晶テレビのように光を遮る事で光の強度を変調するのではなく、光の位相のみを変調するので、常に入射した光のロスを最小限に抑える事ができます。使用されるレーザー光源は様々ですが、SLMの光学特性をそれぞれの光源に合わせてカスタマイズする事も可能です。
図1 空間光位相変調器(SLM)を用いた空間光制御技術

空間光制御技術を用いたレーザー加工や顕微鏡応用

光の位相を制御する空間光制御技術により、(1)3次元的に集光位置を制御して3次元での自在加工をしたり、(2)収差補正により光学系の実効分解能を向上させたり、(3)多点同時加工によりスループットを向上させたり、(4)超短パルスの時間波形により加工プロセスを制御したりする事が可能となります。さらに、波形計測・波面計測・現象計測と組み合わせることにより、様々な環境、様々な対象において最適な加工を実現する事ができます。
図2 空間光制御技術の光システムへの応用

空間光制御技術による事業展開とそのための人材の育成

光産業創成大学院大学では、レーザー加工の基礎から産業応用までを正しく理解し、ものづくり企業の現場でレーザー加工の導入・実用化を推進できる人材を育成することを目的とした「レーザーによるものづくり中核人材育成講座」を開催してきました。近年、従来のレーザー加工の概念を凌駕する、多点同時加工や型抜き加工が実用化されています。そういった新たなレーザー加工技術についてもいち早く対応し、製造業における加工の世界トップの生産性を実現し、我が国企業によるレーザー加工市場シェアを奪還すべく、新たなレーザー加工技術の社会実装を加速させる取り組みを強化していきます。さらにそこに携わっていく人材を育成すると共に、これら技術を活用した新たな光産業の創生に寄与するために、産学連携を強化していきます。

キーワード

  • 空間光位相変調器(SLM)
  • SLMによる空間光制御技術
  • 空間光制御技術を応用した光加工プロセスや顕微鏡への応用の普及
ページの先頭へ戻る