岡﨑 元樹さん(14期生)

岡﨑 元樹 さん 株式会社エフ・シー・シー

2018年入学 光情報・システム分野分野 企業派遣で入学(2022年9月修了)
博士(光産業創成)

光技術の知識ほぼゼロからスタート
手厚い指導とバックアップで生産技術の課題を解決

──入学の動機を教えてください
勤務している会社で「光技術を活用して、自分が業務で抱えている課題に取り組みたい社員」を募集していたのがきっかけです。会社としては、社外で学んで会社の事業課題を解決する人材を育成したいという思惑があったようです。すかさず「新しいことに取り組むチャンス」と思って手を挙げました。それまで社外に出ることはほとんどありませんでしたから、ありがたい機会だと思いました。
──どんな課題を抱えていたのですか?
当時私は自動車部品用の生産設備を作る部門に所属していまして、生産設備の効率アップや、できないことをできるようにするにはどうすれば良いかということに取り組みたいと思っていました。本学の入学試験で事業プランを発表する際には、取り組みの候補として3つ挙げ、その後1年かけて「製品の良し悪しを画像で判断する」というテーマに絞り込みました。
──どうやってテーマを絞り込んだのですか?
入学後、画像認識の周辺技術を調査したところ、AIをはじめとする新しい技術が登場しているのがわかりました。これがあれば、今まで画像認識や画像分類の中でやりにくかったものができるようになると感じましたので、「AIを用いた外観検査の自動化」をテーマに研究を進めました。卒業後、勤務先で研究成果を実用化し、現在は工場で使ってもらっています。
──岡崎さんの専門と「光」はどんなふうに関係するのですか?
私は生産技術担当ですから、当初は「光」をどう活用できるかわかりませんでした。社内に本学で学んだ先輩がいましたので、相談したところ「光と言っても、計測もあるし加工もあるから、広く捉えれば良いのではないか」と答えをもらうことができました。実際は自分の課題と向き合う中で、先生方が光の活用の仕方を導いてくれたのが大きかったです。課題に対するアプローチの仕方はいくつかあるのですが、光を使ったアプローチは思ったよりも幅が広いです。だからこそ、ユニークな成果を導き出せると思います。
──本学で学ぶメリットを教えてください。
光に関する技術的なサポートが非常に手厚くて、多くの技術や知識の習得につながりました。私は画像については素人のようなものでしたが、親切丁寧に、でも、深いところまでちゃんと教えていただけたのは非常にありがたかったです。加えて、やっぱり経営とか、ビジネス面のサポートがあることです。技術と経営の両輪で学べるというのは非常に良かったと思っています。
──本学に入学を検討中の方にメッセージをお願いします。
本学に入学するまで、私は企業内だけでやってきました。ところが本学に入学したら、いろんな先生もいるし、いろんな学生もいる。指導内容だけでなく、事業の成功につながるコミュニティに参加できるという意味からも価値ある機会をいただきました。こういう環境で新しいことをやりたい方にはおすすめです。
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