長谷川 正仁さん(12期生)

長谷川 正仁 さん 株式会社Stella代表取締役

2016年入学(12期生)バイオフォトニクスデザイン分野分野
3年次に新会社を設立(2022年3月修了)

もう一度、熱き想いを実らせるために
本学で技術を習得し、新しいビジネスをスタート

──入学の動機を教えてください
私は四半世紀前に起業をしました。3人で新会社を立ち上げたのですが、年齢が上がるほどに技術の第一線から離れ、管理の仕事がメインになってしまっていた。それがつまらなかったのですね。それで、もう一度自分で会社を立ち上げるために、やりたいと思っていた技術を習得して、新しい事業プランを進めてみたいと思ったのが入学の動機です。
──本学とはどこで出会いましたか?
本学の存在は以前から知っていましたが、本学修了生でもある知り合いの社長から強く薦められて訪問してみました。第一印象は「小さい大学だな」。1学年の定員が10人ですから当然と言えば当然でしたが、やっていることは、面白そうだと思いました。浜松ホトニクスという、光技術では世界指折りの会社が関わっている大学院大学ということで、興味を掻き立てられました。
──在学中の研究テーマは何でしたか?
あまり定まっていなかったのですが、もともと生物に興味があったので、生物関係が何か技術的にできれば面白いかなと思っていました。最初はIPS細胞関係ができればとは思っていたのですが、3年目くらいに、レーザーで顕微鏡を使って細胞を切り出すという「ダイセクション」関連の研究に着手しました。
──本学で学んだ成果を教えてください。
入学したら技術的に取り組んでみたいことがいくつかあって、その一つが3DCADの習得でした。アカデミックの3DCADを配布してもらって、それを使って3DCADの使い方を覚えました。回路設計CADや光学設計CADも大学にあるので、やはり学ぶことができた。いずれも習得するには時間がかかるものですが、大学の環境と学生という身分のおかげで思う存分学ぶことができました。それが次のビジネスに役立っています。
──本学の学びはどのようにビジネスにつながりましたか。
3年生のときに新会社を設立しました。この会社では、光を使ったセンサーを使って各種の計測装置を開発・販売しています。きっかけは、地元企業の技術開発を支援するA-SAPという施策に大学が関わっていたことから、赤外線LEDとセンサーで運動能力を図る装置の開発を担当させてもらいました。その技術を活かして、「オプトステップ」と呼ぶ商品や、レーザー加工用のゴーグルなども開発して、これから販売に力を入れていこうというところです。
──教職員、学生、大学の雰囲気について、どんな風に感じていますか。
大学自体は本当に小さいので、1週間もいれば、だいたい全員の顔とどんな方なのかがわかります。同級生も少ないので、気心が知れるまでの時間は短いですね。私としては若い人とディスカッションができたので、そういうのが面白かったですね。最近の人はどんなことを考えているのかというのがよく分かったというか。
──本学に入学を検討中の方にメッセージをお願いします。
まず何かやりたいという気持ちがあれば入学して損はないだろうと思いますよ。目標があればアドバイスももらえるし、必要な知識を持った人も紹介してもらえます。技術的な面だけでなく資金面でも情報をもらえます。だから、パッションだけあれば、それを推し進めてくれるだけの土壌は大学に十分あるんじゃないかな。熱き思いがある人は来たれというところですね。
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