株式会社ウィズレイ 森山 圭さん

株式会社ウィズレイ 森山 圭 さん

Photonics Challenge2021 最優秀チャレンジ賞

※受賞をきっかけにシードラウンドでの資金調達が実現し、調達した資金をもとに製品リリースまで到達

登壇後に得られた成果
      

散薬鑑査支援装置「コナミル」の開発

Q1:事業の内容を教えてください。
分包した散薬や錠剤粉砕品の近赤外吸収スペクトルを測定し、これをデータベース照合することにより、調剤した散薬が処方箋通りの成分となっているかを確認できる技術を、調剤現場向けにカスタマイズした散薬鑑査支援装置「コナミル」シリーズを開発しました。現在は、携帯型の「コナミルモバイル」と重量鑑査も同時にできる「コナミルベース」の2ラインナップを展開しています。
Q2:本事業の対象顧客を教えてください。その顧客のどんな課題を解決するのですか?
想定している顧客は、「主要顧客」として調剤薬局、ドラッグストア、病院。「その他想定顧客」として食品素材メーカー、化成品メーカー、医薬品メーカー、捜査機関、税関、研究機関などです。
処方箋に基づいて調剤した散薬(粉薬)や錠剤粉砕品について、分包後に成分を確認する手段がなく、これが薬剤師業務の時間的および心理的な負荷となっていた点に着目しました。
 
Q3:類似の事業との違いはなんでしょうか。
錠剤やカプセル剤などの形状が明確な薬剤については、画像解析で薬剤を特定する装置が販売されています。しかし、散薬はほとんどが白い粉であるため画像解析が適用できず、ここを近赤外吸収スペクトル測定とデータベース照合で解決しようとしている点が当社の独自性です。
Q4:光技術をどのように活用していますか。
一包化した散薬あるいは錠剤粉砕品について、分包フィルムの外部から近赤外吸収スペクトルを取得し、データベース照合により薬剤成分を識別しています。非破壊かつ迅速に測定・解析できる点は、光技術の利点といえます。
Q5:Photonics Challengeに参加しようと思った動機を教えてください。
本アイデアの実現可能性や有用性について、薬剤師や薬局経営者へのヒアリングは進めていましたが、光技術の専門家からのフィードバックを得たかったからです。
Q6:メンタリングの効果はありましたか?
マネタイズや資本政策、あるいは製品設計の課題点を明確にすることができました。
参考 株式会社ウィズレイ ホームページ
   https://wizray.jp/
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