有限会社アステック開発 鈴木 達己さん
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有限会社アステック開発 鈴木 達己さん
Photonics Challenge2022 静岡中小企業優秀賞
※受賞後、本学に入学し、開発を進めている。他のビジネスプラン発表にも積極的に参加しており、地元信用金庫主催のビジネスプランコンテスト「FUSE-ON CHALLENGE2023」で特別賞を受賞
Photonics Challenge2022 静岡中小企業優秀賞
※受賞後、本学に入学し、開発を進めている。他のビジネスプラン発表にも積極的に参加しており、地元信用金庫主催のビジネスプランコンテスト「FUSE-ON CHALLENGE2023」で特別賞を受賞
登壇後に得られた成果

金属部品の品質硬度検査を非破壊で行う新提案
Q1:事業の内容を教えてください。
金属物性の組織状態を磁束でスキャンするセンシング技術と、物性を解析するソフトウェアの組み合わせで金属の物性情報(硬度等)を非破壊で測定するものです。
測定原理
①コイルに交流I₁印加、外部磁界発生
②被測定物に外部磁界通過
③検出コイルに発生した誘起電圧V₂計測
④測定対象物に外部磁界を加えたときの測磁束密度の磁化曲線からHc(保持力)にて硬度を推定
金属物性の組織状態を磁束でスキャンするセンシング技術と、物性を解析するソフトウェアの組み合わせで金属の物性情報(硬度等)を非破壊で測定するものです。
測定原理
①コイルに交流I₁印加、外部磁界発生
②被測定物に外部磁界通過
③検出コイルに発生した誘起電圧V₂計測
④測定対象物に外部磁界を加えたときの測磁束密度の磁化曲線からHc(保持力)にて硬度を推定
Q2:本事業の対象顧客を教えてください。その顧客のどんな課題を解決するのですか?
想定している顧客は、金属焼入れ・金属切削研磨・金属加工・金属プレス業です。これらの企業が金属部品品質硬度検査を行う際には、ビッカーズ硬度計等を使い、加圧にて傷や圧痕状態から硬度値を算出するため、破壊試験ロスが発生します。また抜取検査をするのみなので、全数検査ができないという課題があります。
想定している顧客は、金属焼入れ・金属切削研磨・金属加工・金属プレス業です。これらの企業が金属部品品質硬度検査を行う際には、ビッカーズ硬度計等を使い、加圧にて傷や圧痕状態から硬度値を算出するため、破壊試験ロスが発生します。また抜取検査をするのみなので、全数検査ができないという課題があります。
Q3:類似の事業との違いはなんでしょうか。
非破壊金属硬度測定手法としては、音波・電気抵抗・X線・渦電流(磁力)などがありますが、本測定手法は磁束を用いた計測方式となっています。磁力の特性上、計測安定性・精度に課題がありましたが、本測定手法では、この課題をセンサ・回路・独自アルゴリズムで解決し、既存手法の破壊試験と同等の測定精度を実現することができました。
非破壊金属硬度測定手法としては、音波・電気抵抗・X線・渦電流(磁力)などがありますが、本測定手法は磁束を用いた計測方式となっています。磁力の特性上、計測安定性・精度に課題がありましたが、本測定手法では、この課題をセンサ・回路・独自アルゴリズムで解決し、既存手法の破壊試験と同等の測定精度を実現することができました。
Q4:光技術をどのように活用していますか。
『光』と『磁力』は、一見別物のように思われますが、どちらも電磁気学に分類されます。周波数に違いはあるものの特性・性質には共通点が多く、光技術を参考として磁気技術に応用できることが多くあります。
『光』と『磁力』は、一見別物のように思われますが、どちらも電磁気学に分類されます。周波数に違いはあるものの特性・性質には共通点が多く、光技術を参考として磁気技術に応用できることが多くあります。
Q5:Photonics Challengeに参加しようと思った動機を教えてください。
金属硬度検査では破壊試験が一般的であり、一部他の手法にて非破壊試験もあるものの一般的でありません。磁気技術を応用することで、破壊試験と同等の性能を得ることが可能となった当社の技術を、多くの人に発信し、一般技術として普及させたいという思いから参加しました。
金属硬度検査では破壊試験が一般的であり、一部他の手法にて非破壊試験もあるものの一般的でありません。磁気技術を応用することで、破壊試験と同等の性能を得ることが可能となった当社の技術を、多くの人に発信し、一般技術として普及させたいという思いから参加しました。
Q6:メンタリングの効果はありましたか?
応募前は、技術以外の知識がありませんでしたが、ビジネスプランとして構築することができ、経営・資金・営業など今までに無い視点でビジネスを考えることができました。
応募前は、技術以外の知識がありませんでしたが、ビジネスプランとして構築することができ、経営・資金・営業など今までに無い視点でビジネスを考えることができました。
参考 有限会社アステック開発ホームページ
https://astechk.com
https://astechk.com